財務経理/グループ会社担当
●本社スタッフ
社員インタビュー
本社スタッフ部門の財務経理ユニットには、財務グループ、経理グループ、関連グループの3つがある。中でも、この【関連グループ】はセディアグループ(渡辺パイプグループ)のグループ会社約20社の財務・経理を担当し、その決算・税務申告など専門業務にまつわるサポートを軸として、その企業の経理機能に合わせて日常的な起票を除く財務・経理全般から関わっている。
財務経理に関わった方なら、1社ではなく複数社に携わる面白さがわかるだろう。
プロフィール
財務経理ユニット 関連グループ
2020年、キャリア入社。大学在学中に簿記に触れ、就職した流通業から20代中盤で会計事務所へ転職。17年働いた後に安定を求めて当社経理部門に転職。
大学で簿記を学び20代で転職して以来、会計に関わり、今、ここに落ち着いた。
最初の就職は流通業だった。3年で異動したが、将来のキャリアに不安があり退職。大学の頃、簿記を学んだものの、当時は就職のチャンスがあまりなく、未経験でも受け入れてくれた会計事務所に転職した。
「税理士になろうと思ったんですよ。でも、働きながら勉強するのは厳しかった。だけど、会計は好きだったんで続けました。会計事務所なら資格がなくてもできたんでね。ただ、会社法人ではなかったので年金や社会保険の面でデメリットが小さくなくて、それに、先生がそろそろ高齢になられていよいよ先が見えなくなってきた。そこで、安定性を重視して転職を考えたんです。」
そして、当社へ入社が決まり、配属は財務経理ユニット・関連グループだった。当社のグループ会社約20社の財務・経理を担当する部門だ。ちなみに、当社では財務は銀行関係や仕入先様への支払いの管理を言い、経理は勘定科目の管理を指す。
前職の会計事務所では40社、今は20社をメンバーで手分けして担当している。
「約20社の内、直接の担当は4社ほどでしたが、会社によって体制もさまざま。伝票の起票はしてもらうんですが、申告書に記載して支払いの面倒も見るとか、関わり方の程度も異なる。そういった中での支援となるので、簡単ではないんです。ただ、前職でも小規模とはいえ40社は見ていたので、問題はなかったですね。一方、グループ全体の税務も担当しているので、申告書の作成や納税もやってまして、決算申告は半分の10社程度を担当しましたね。」
当グループの年間のトレンドで言うと、グループ会社は3月末決算で統一されているので、4~6月までが決算処理でもっとも多忙。直後の初夏~8月までは余裕があるが、渡辺パイプ本体との連動があって9~10月には半期決算。そして、12月には償却資産の申告と法定調書合計表の提出に向けて仕事が増えてくる、そうこうしていると決算がやってくるといった具合だ。
グループメンバー一人ひとりの育成に向けて、財務経理の面白さを伝えたい。
この部署は、若い社員も多くまだまだ経験不足が否めないため、一人ひとりの育成が第一のテーマになっている。
「今年度の目標としては、年間の予算や予定をわかりやすく作成して共有することをはじめ、一人ひとりがシステム入力で申告書を作成できるようになることを目標に、個々の自立を目指しているんです。なので、決算処理の終わった直後には、次年度につなげるためにミーテイングなどで反省点をまとめる予定です。」
「私の感覚ですが、1社の財務・経理をやるのに比べて、複数の会社を見るというのはとても面白い。それはたとえば、建物の設備工事の原価を考えたり、農業関連部門であればトマトという商品の生産原価を考えたり、いろんな業態の特性を見られるからですね。そうやって深めていって、その会社の業績が上がり、収益が出るのを見て行くのは楽しいですよ。」
M&A後に、財務経理を最初から整えていく。このやりがいは、格別だ。
財務経理ユニット・関連グループ
グループリーダー
当社のグループ会社約20社の財務・経理部門の管理とフォローがミッション。
財務経理ユニットの財務グループ、経理グループが当社本体の担当であるのと異なり、関連グループはグループ会社20社あまりの財務・経理を担当する。ただ、その約20社は社内の設立会社を除きほとんどM&Aの企業で、それぞれに経理部門もあるため、正しくはグループ会社の財務・経理部門の管理とサポートというのが主要な業務になってくる。
「当社は、以前よりM&Aがありましたが、昨今は戦略的な拡大に伴って、私たちの担当社数も増加傾向にあります。M&Aが終了すると、最初に決算日や経理システム、実務作業などの統一というベーシックな手順を踏まなければなりませんが、それらを手掛けるのが私たちのグループです。そのため、メンバーの一人をその会社の専任として決めて、この最初の段階から絡み始めます。これは、ユニットの中でも当グループ独自の動きになりますね」。
月次年次の管理を軸に、日次処理から決算税務申告までサポート。
グループ会社の受入れは、役員会など経営の観点から主方針を固めるので、われわれはその後に動き始める。
「私たちも該当の会社に行って、まず、その会社の事業を理解していくんですよ。そして、勘定科目の分類や経理の手順などに関してさまざまな質問をさせていただき、同じ基準で進められていくよう整えていくんです。ただし、独立した企業体として進んでこられたわけですので当然違和感も生じるため、基本的には月次年次の管理を基本とし、それより手前の作業は現地のレベルに合わせてサポートします。また、相手の実務を尊重しつつも、最低限、会計システムには対応していただくという、これら2つを原則として、半年~1年かけて初期導入を進め、以降、メンテナンスしていきます。」
こうして日々フォローし、決算税務申告に至る実務品質が全社で同じレベルにまで向上していくよう、サポートを続けるのだ。
トマトの原価?工事の経費?多様な業種が面白い。グループ会社の相談にも乗る。
ただ、1社に専任者を付けると言っても、スキルが追い付かない場合もあって、ベテランがフォローする体制であることは否めない。ここにキャリア人材が欠かせないという理由があり、また、新たなスキルを共有させてほしいという意向もある。
「やはり、複数社をこなせるスキルということなら会計事務所の経験は生きるでしょうね。ただ、そうでなくても、経理の経験を持ってチャレンジしていただくことももちろん期待しています。いろんな業態があって、たとえばトマトの原価や工事の経費を考えていくというのはとても興味深い世界ですし、グループ会社各社の相談に乗ることもありますのでやりがいはあると思いますね。そして、やはり組織ですから、そうやって実務能力を高めながら、若い人たちを育成していくというのが大事で、高いスキルとともに人材育成力やチームマネジメント力を持って活躍するのが、私たちの部署らしいキャリアアップでしょう。」