水と住まいの事業/設備サービスセンター
●事務(セールスアシスタント)
社員インタビュー
水と住まいの事業には、水工、住設、電工、土木、設備の5業態がある。中でも、設備は、病院、学校、マンション、工場といった建設で言う「箱もの」向けの大型の空調、ポンプ、給湯器、ボイラー、消火栓、管材など業務用の機械設備を取り扱い、機械設備工事を行う中小規模のサブコンをお客様に、人と人との関係を大切にしながら日々活動している。
見積りも自由自在、いろんなスキルが身に付いて、一つ上の仕事へキャリアアップ。
社員プロフィール
設備サービスセンター 事務/セールスアシスタント
新卒入社、5年目。最初の配属は積算チームで、毎日見積りを入力する仕事だったが、営業所に来て営業や配送、その他スタッフ、そしてお客様やメーカー担当者など様々な関係者と接して人と人との関わりを実感した。
人と人との協力関係を大事にするっていう、その点が気に入ってます。
入社動機はというと、祖父が建築系の仕事で当社に親しみを覚えたこと。それに、様々な職種の方が周囲にいて、そういう方との協力を大切にしながら仕事を進めている人と人とがつながる会社だと表現されていて、それを実感したいと思ったからだと言う。
「なんだか温かみのある会社だなぁと思いましたね。それに惹かれて、いいなと思いました。加えて、事業としてはワンストップソリューションっていう、当社で何でも提供できるという点がすごいと感じましたね。ただ、最初の配属が積算チームっていう見積りを作成する専門チームだったんで、限られた人との交流がほとんどだったんですけれど、営業所に来てからなるほどと実感しました。なので、うまくやらなきゃと最初はとても緊張したんですよ。とくに、それはお客様からの電話でして、その対応に慣れるまでにはちょっと時間がかかりましたね」。
まずは、受注するための見積りをしっかり出し、あらゆる手段で納品を考える。
そこから基礎知識はあったから事務の業務をこなせるようになるのは早かったと言う。その業務を流れに沿って説明すると、まず営業さんが受注になりそうな案件を持ってくるので、メーカー様に案件の情報を伝えます。納期を調整してもらい、図面と見積りを出してもらって当社の見積りを作成してお客様へ提出します。お客様から電話が入り発注を受けると、メーカー様にFAXで発注する。その間にも、詳細な商品の納期や価格または資料や図面に関して問合せがあるので、しっかり対応するのだ。
「気を付けなければならないのは、特注品など納品に1、2週間とか時間がかかるものがあることです。メーカー様のシステムを使って見積ると自動で商品の組み合わせも出るんですけれど、それだと間に合わないことがあるので、パーツの組み合わせを変えて調整するんです。そして、その選択肢を提案してお客様に選んでもらう。あるいは、納品手段をメーカー直送にするとか、とにかく様々な対応手順を駆使するんです」。
お客様にも抜けているオーダーがある。そういう時は、『これもですよね?』と問いかける。
その間、お客様とやり取りをする中で、部材の発注が抜けることもある。例えば、接合部分にパッキンが必要だが、ゴムなのかシートなのか、材質や形状・厚みはと続けざまにこちらから聞くこともけっこうあると言う。何しろ、それら全部の情報がそろわないと発注できないからだ。
「それに、工事現場からも電話が直にかかってくるんですけれど、何が要るのか決めてから電話してこられないケースもあって、『部品、これと、あと何だぁ~』などと後ろに声を掛けてたり、電話口でやりとりが続くこともあるんです。ですから、こちらから『これじゃないですか?』などと口をはさんでも、『あ~、それそれ。いやぁ、助かったよ』ってお客様から言われたりもするんですよ。お役に立てたみたいで嬉しいですね」。
そういう経験からだろう。やり取りの言葉遣いも最初はガチガチだったが、もうずいぶん砕けてきたという。
営業事務からセールスアシスタントへキャリアアップ。仕事が広がって行くのは楽しい。
そのような対応力が身についたこともあり、今は事務から一つ上のセールスアシスタント職に挑戦しているという。
「2年ですね。お客様5社ほどについて、もう少し関わりを深めようということでやり始めました。最初はプレッシャーもありましたけど、自分の身の周りにこんな商品があるんだとか、発見がすごく多くって楽しいし、達成感も感じていますね」。
そして、こんなトピックスも生まれた。ある大手のお客様から、『これからもたくさんの発注があるので、書式(フォーマット)を工夫してくれないか』という要望があり、部材の写真や図面を入れて、一方スペックや数量などは〇を付けるだけにするとか、記入の簡易さとスピードアップをねらった注文書をEXCELのオリジナルで作ったのだが、これが大変評価された。
「『現場で、ババっと書いて送るだけで済むよ』って評判が良くて。その時は何百と衛生陶器の発注をいただいたんですが、実は今も続いていて、逆に当社と関係ないお仕事にも使われているとか(笑)。すごいお話ですね。もう、うれしいですよ」。
公共建物の設備入札の仕事をターゲットに、サブコンさんとの人間関係を作る。
設備サービスセンター 所長
設備部門の商品は、水工関連の業務用機器や管材で、中小のサブコン様に営業する。
設備部門は、水工部門の事業拡大に伴って2007年頃に分離して誕生し、中でも水工と比べてやや規模の大きい中小サブコンのお客様に「業務用の設備機器」を販売するという事業に特化してスタートした。このため、仕事のスタイルには比較的大きな違いがある。
「まず、水工の営業では水道工事店様などのお客様からその日に届けてほしい物品を電話で注文していただくという『日売り』が多いんですが、設備ではお客様が関わる一つひとつの建物ごとに必要な商品をラインナップして、それらを見積った上で受注していくという営業になるんです。それに、基本的には衛生陶器や空調、ポンプなど水工の商品がベースとなるんですが、『業務用』ということで大きくて能力も高く、1カ所に50セットとか発注数も多くて単価も高くなるので自ずと売上金額は大きくなって、1物件あたり億単位になることも少なくありません」。
見積りをいただくことが仕事。そのための人間関係づくりこそ大事。
仕事のスタートは、お客様の公共物件への入札か、あるいは民間に向けた見積り提案から始まる。大都市圏は民間比率が高く、それ以外は6~7割が公共物件になる。よって、お客様の入札への見積りに参加させていただけるかどうかが最初の関門になるため、お声がかかるようお客様との間柄を詰めていくことが欠かせない。
「その決め手は金額である場合もあるんですが、当社の得意とする時間にも柔軟な物流・配送体制やメーカーとのタイアップ力、そして何より、お客様のご要望に柔軟に合わせられる多様な対応力にこそあると思いますね。それは、噛み砕けば、やっぱり、お客様と人と人との信頼関係ができているかどうかということです」。
設備のサービスセンターは、所長と営業3~5名程度に事務1名が標準的な体制で、配送は関連会社のセディアトランスポートを利用しているが、このチームワークによって、どれだけお客様に寄り添えるかが決まってくるのだ。
事務の仕事の一つ上、セールスアシスタントになると営業と一緒にメイン顧客を担当する。
そんな中でも事務の仕事というのは、基本、営業の時間を作り出すためのサポート業務であり、電話応対は欠かせない。その中身は、おのずと商品の発注・問合せであり、とくに納期が重要で、メーカーへの問合せや在庫調整を経て返答する。そのほかにも、見積りの作成やお客様専用の請求書の作成・チェックなど依頼業務は多岐にわたる。
「これら全般の業務ができるようになってくると、一つ上の仕事としてセールスアシスタントというのがあるんです。これは、事務職のキャリアアップの一つなんですが、取引の大きいお客様に絞って営業と一緒に直接担当して、さらに突っ込んだフォローをするというものでして、営業同行して当社の担当者の一人として認識してもらい、日常の発注や問い合わせにも対応するというものです。おかげさまでその評価は高くて、営業よりもそのセールスアシスタントの方へありがたいと言われることも多いんですよ」。