水と住まいの事業/鶴岡屋 工事部●営業
社員インタビュー
鶴岡屋は、1946年創業の新潟の住設系の商社で、2021年に渡辺パイプのグループ会社となった。事業には、建築資材と床工事の2つがあり、サッシやエクステリアの加工工場も有している。ここで紹介する床工事部門は、新潟県内の内装工事店など2次下請けのお客様を中心に、店舗、マンション、学校、福祉施設等の新築・改築工事において床工事を専門に請け負っている。
◎会社概要
創業1946年、設立1969年1月、資本金1600万円、代表者 代表取締役社長 佐々木 雅裕、本社所在地〒959-3132 新潟県村上市坂町3589、☏0254-62-4255 従業員数 30名(2023年3月現在) 年商 14億円(2023年3月期)
営業、施工管理、仕入れ。
何でもやるけど、やっぱり工事現場は楽しい。
社員プロフィール
鶴岡屋 営業/工事部(床工事)
キャリア入社18年目。前職は、自動車部品のハーネスメーカーで工場勤務、資材購買担当。好きだった運転の仕事を探し、ハローワークで当社を見つけ転職。最初は配送を担当し、現在は営業。ただ、その職務は、営業だけにとどまらず、資材の調達や施工管理にも及ぶ。
今の仕事は完成形がきちんと見える。それがいい。
前職では、工場勤務だった。自動車部品のハーネス...配線部品を作るメーカーで、資材購買担当として製造ラインに流す部品の原材料を調達していた。
「ただ、ハーネスを作っていても、機械の中に組み込まれてしまえば、どこに生かされているのかわからなくなってしまうんですね。だけど、この床工事とか建築そのものもそうだけど、作ったものが見える。というか、形になって残るっていうのがやっぱりいいんですよ。だから、断然、今の方が楽しいですね」。
やはり、建物を施工している途中、大工さんが床や壁を作っているところを見ては、建物ができていく流れを感じるのが楽しいという。そして、なんと言っても、もろもろの作業を経て床工事が完成した時、やはり達成感があるという。
見積りからスタート。受注したら、さぁ施工準備だ。
当社の床工事は、乾式二重床、OAフローリング、直貼りフローリングといった3種類の工事を提供しているが、いずれも遮音性や耐震性を特徴としている。対象の物件は、店舗や学校、マンション、老人福祉施設の新築や改修で、ゼネコン(建設会社)などの下請けになる内装工事会社を主なお客様として見積もりを依頼されるのが仕事のスタートだ。
「営業という仕事ですが、今はお客様のところに行くよりも、お客様からたくさんの見積り依頼が来る状態ですね。そこで、資材の見積りをメーカーから取り、工事費用を加えて見積もってお客様に出すんですが、受注になるのは10%弱くらいですね」。
受注が決まったら、現場調査だ。図面と照らし合わせ、床を作るにあたってガス・水道などの配管とぶつからないか、最適部品はどれか工事をイメージしながら確認する。その上で、工事をやってもらう床大工のチームを組み、図面を渡して打合せ。一方、メーカーへ資材を発注して準備完了。ここまでほぼ1週間だ。そして、いよいよ工事がスタートする。
現場は何が起こるかわからないから、チェックも1日おきに。
ここからは施工管理。もちろん営業の担当だ。
「工期は短いと1週間。マンションなど大きい物件もありますから、長いと半年、1年というのもあります。途中、1日おきとかけっこうな頻度で現場に行きますよ。やっぱり、配管の位置が図面と違って修正が必要だったり、現場に置いてある資材がジャマだったり、その都度私たちの方で対処が要るんでね。結局、何が起こるかわからないんですよ」。
また、とくに改修の場合、古い建物だったりすると、一昔前の構造になっていたり、とても興味深いという。こういった現場を並行していくつかの物件を担当するので、油断はできないのだ。
「まぁ、物件によっていろいろとありますよね。だけど、そんな経過を経て出来上がる。うまくいってきれいに仕上がったりすると、お施主様やお客様から『ありがとう』って言われる。やっぱりうれしいですね」。
経営基盤も固まった。いよいよ事業を加速する時です。
鶴岡屋 代表取締役会長 斎藤信一
渡辺パイプグループに入って、経営体質も強くなった。
2021年に渡辺パイプの一員となって以来、IT化も進み、仕入れも安定したし、何より評価制度を実績主義に変えるなど社内のルールや体制も整えられて収益体質に転換してきたように思います。承継問題もクリアして経営基盤も固まったのでいよいよこれから本格的な再スタート。地元のお客様を少しずつ増やして売上増を目指したいと思います。
また、私が大切にしている『三方良し』...売り手良し、買い手良し、世間良しといった考え方を引き続き大事にして、社員みんな仲良く協力し合って当社の発展を目指していってほしいと思います。
二次下請けになり収益向上へ。住設SCを通してお客様拡大も。
中でも、この床工事部門については、比較的大きい建設工事になると必ず床に特定した工事は専門業者に依頼するという流れがあって、ニーズは必ずあるのでそこを狙っていくことが大事です。しかも、今は三次下請けになっていますが、これを二次下請けに引き上げ受注額を大きくしていけば、収益力を上げていく可能性も十分あります。それに加えて、新潟県内にもいくつか渡辺パイプの住設サービスセンターがあるので、そちらから声をかけていただいて受注を拡大していくということも考えて行きたいと思いますね。