水と住まいの事業/セディアC&P
●給排水設備設計
社員インタビュー
セディアC&Pは、当社グループの中の住設分野における新規事業で、住宅メーカーをお客様にキッチンやシステムバスなどに関わる給排水設備と電気設備の設計する支援サービス、および上下水道工事向け現地調査サービスを提供している。また、これらに関するエンドユーザー様からの問い合わせやクレームなどを受け付けるコールセンターも運営している。
図面を書くって絵を描くのと近しい。
何でも相談し合える職場は、アットホームで楽しい。
社員プロフィール
セディアC&P 給排水設備設計
キャリア入社3年目。設計図づくりの専門学校を出て、大手水処理プラントメーカーで上下水の処理場などプラント設備の設計を行うCADオペレーションを経験。結婚を機に退職し出産を経てパートの仕事を続け、子育てが落ち着いたので再就職を考えて当社に応募。建築系は未経験。
絵を描くのが好きだった。アートまではいかないが、図面を描くのも楽しい。
女性で設計図の作図関係という技術系の仕事をする方はそれほど多くはいないのではないかと思ったが...。
「子どもの頃からですね、絵を描きたかったんです。画家だとかイラストレーターを目指そうとも考えたことがあります。それは夢だったんですが、高校生の時にあきらめました(笑)。ただ、自分は事務職には向いてないと思ったので、なるべく絵を描くのに近い仕事であると思い、図面を書こうと思ったんです。これなら稼げますしね(笑)。そこで専門学校に行きまして、メーカーに就職したんです。上下水道の処理場とかプラント設備の設計にともなうCADオペレーターでしたね。」
キャリアを積んで後輩指導もするようになったが、結婚し出産して子育てが楽しくなり、1、2歳の一番かわいい時期を大事にしたいと退職。以降、パート仕事も始めたが、子育ても落ち着いたので、以前に近い設計関係の仕事を探し復帰した。
キッチンなどの水回りを中心とした住宅に関する給排水設備の設計図...配管を3DCAD上で修正する。
プラントから住宅にステージは変わった。しかも、設備設計に特化している。お客様は住宅メーカーで、設計支援の対象は戸建てもあるが、現状では3階から5階程度の集合住宅が多く、1階は店舗だったりする。
「具体的には、住宅のキッチン、システムバス、洗面台、トイレ、洗濯機など給排水設備の施工図を兼ねた設計図を書くという仕事です。なので、最初から結構完成に近い設計図をお客様からいただき、最終的には施工できるくらい精度の高い図面にして納品するという流れです。よって、部屋のレイアウトはもちろん、キッチンの位置なんかも決まってますし、そこにつなげる配管も大まかには決まっています。ですが、梁や柱の穴が小さくて管を通せなかったり、配管が互いに干渉して配置できなかったりということがあるんですね。その辺を3DのCAD上で修正して、お客様にその旨を伝えていくんです。」
みんなで相談しながら仕事そのものの改良も続けていて、楽しい。
お客様からの依頼はメールか電話で始まる。相手の名前くらいしかわからないが、その方とやり取りを続けて完成させていく。一つの仕事は3ヵ月から長いと1年くらいになるが、設計図そのものを描いている時間は少ない。そういった案件がおおよそ月に6~10件ほどあり、1件当たり20枚程度の図面をさわることになる。
「いま3年目ですが、この業界自体新しいんだと思いますね。だから、当初は先輩がおらず、みんな異業種出身ですよ。けっこう手探りでここまで来まして、今、ようやくスタンダードができたところでしょうか。でも、それもあってみんなで相談し合ってアイデア出してという体質がこの会社にはあるんですね。おかげでけっこうアットホームだし、楽しいですよ。今のところチームは女性中心に4人ですが、急成長中なのでどんどん人が増えていくと思いますよ。」
CADオペレーション力をベースに、建築に関わる設備設計の技術者へ。
セディアC&P 設備設計
モノ売りから、コト売りへ。グループ初挑戦の新規事業。
セディアC&Pは、2021年にスタートした渡辺パイプの新規事業です。これは、住宅メーカーのお客様に対して、戸建てや集合住宅の給排水設備や電気設備の設計支援と、水道工事向け現地調査といういずれも技術サービスそのものを提供するという事業で、従来のモノを売る事業とは大きく異なる当グループにとってのチャレンジでもあります。この分野は、これまで業界の中ではきちんと確立されていないプロセスでしたが、人手不足やIT化の進展によって専門性がクローズアップされニーズが高まってきた新しい領域なのです。また、これは社名に冠したC&Pがコミュニケーション&プランニングであるように、人の力そのものをお客様に選んでいただくことを目指す事業であり、まさに人材にかかっているとも言えるでしょう。よって、当社社員には3DCADオペレーションをスタートラインに、ゆくゆくは技術者になってほしいと思っています。
「設備設計」のスペシャリストとして、建築設計に関わる。
さて、住宅を建てるにはまず設計図が必要ですが、メーカーが重視しているのは意匠と構造計算で、申し上げたようにキッチンやシステムバスといった住宅設備に関する設計はその次となってしまいます。そこで、その分野は設備をよく知っている側が進めようと考えたのが「設計支援」という私たちのサービスなのです。とはいえ、どのような設備を使うのか、能力はどの程度なのかといった前段階までは住宅メーカー様の方で決めていただいて、私たちはそれ以降の設計、とくに設備をつなぐ配管や配線を中心に設計するわけです。そのときの注意点は、住宅を支える柱や梁を通り抜ける際の穴の有無や管や電線が通り抜けられる内径になっているか、あるいは、ぶつかり合って設置できないことにならないか、そして、流体が流れるような角度がついているかといったような点を考慮しながら、プランを作り設計図に落とし込んでいくわけです。
私たちが描いた設計図が、住宅メーカー様・工事店様をめぐって渡辺パイプへの発注となる。
私たちは、このように配管計画を考え図面を仕上げて、必要な部材の情報や工場向けの加工情報などを加えてから、住宅メーカー様に納品するわけです。その後、住宅メーカー様が水道工事店様・電気工事店様に工事を依頼されて設計図を渡せば、工事店様から渡辺パイプに部材の発注書が届く仕組みになっています。その時、私たちが作った設計図もセットで回ってくるので、渡辺パイプはそれをグループ会社のパイプシステム工業に依頼して、管材などを加工・ピッキングし梱包して、指示のあった現場に送るという手順です。つまり、この仕組みによって、住宅メーカー様は自社で工事店様に頼まなくても設計ができ、工事店様も在庫を抱えることなく、かつ、ある程度組み上がった部材が届くので現場では配管を施工するだけで済むというメリットもあり、いずれのお客様にもご納得いただけるサービスが提供できるのです。