水と住まいの事業/鶴岡屋
●配送
社員インタビュー
鶴岡屋は、1946年創業の新潟の住設系の商社で、2021年に渡辺パイプのグループ会社となった。事業には、建築資材と床工事の2つの事業があり、サッシやエクステリアの加工工場も有している。ここで紹介する配送は、新潟県北部・中部地区の大工様や工務店様をお客様に、木材、建具や壁材・床材をはじめキッチンやバス、カーポートなどの商品をお届けしている。
柔軟な配送力が当社の強み、しかも、効率的に段取りして夕方には帰社するのが基本。
プロフィール
鶴岡屋 配送
2001年にキャリア入社。前職はずっとドライバーで、たくさんの運送業に関わってきた。その後、当社に転職。
もともと人には恵まれていた会社だけど、グループに入って社内が明るくなりましたよ
若い頃から、ドライバーの仕事についた。給料が良くてわかりやすかった。運送業として働いたこともあるし、メーカーの配送部門で働いたこともある。長年にわたり頑張ってきたが、縁があって当社に転職した。
「きっかけは、1時間の通勤がつらくなってきたので、家の近くで働きたいと思ったことですね。ただ、田舎なんで、運送業は下請けの下請け。勤務時間は長くて、なかなかいいところはなかった。当社は商社で、自社の配送ということですから少しは安心だし、うまいこと採用してもらえましたよ。」
以来、20年以上勤務しているが、ここまでよく続いていると言う。
「なんといっても、以前の社長をはじめ人が良かったね。それに、渡辺パイプのグループ会社になってからは休みが多くなったしね。それに、何より社内が明るくなりましたよ。」
配送チーム7名が、毎日、新潟を駆け巡る。
今、配送担当は7人のチームだ。新潟県内と山形県の一部のエリアを大きく3つに分けて、北からそれぞれ2人と2人。新潟市の方は荷が多いので3人の担当とした。その上で、発送量の変動に合わせて人数をやりくりしている。
「前日から荷を積み込み始めて、当日朝、営業さんの配送伝票を元に配送先を分けて、一気に積み終えて出るんですよ。その後も、当日中のものがあれば必ず午後便とか対応するし、急きょ近くの問屋に行って仕入れて現場に持って行くってこともやってますね。お客様がうちの会社の柔軟な対応を選んでくれてるんで、できるかぎり対応するんですよ。」
基本、新潟市向けは1便で、その他は午前と午後の2便がある。そして、最後帰社する際には、問屋から在庫の商品を受け取って帰ってくるのだ。
ドライバーが配送計画を個別に変更しながら、効率的に段取りして夕方には帰社するのが基本。
ドライバーの帰社時間は、以前に比べてずいぶん早くなったようだ。夕方くらいが普通になり、ときに残業がある程度だという。
「それ、私がコントロール役なんだけれど、もちろん自分も配送に出てるからね。みんなには電話して指示してる。一方、ドライバーの皆も自分で考えて計画立てて配送してますよ。」
やはり、配送していく上で何よりも大事なのは、運んでいる物を壊さずに、安全運転をすることだという。そのために大切なのが調整と計画だという。ベテランならではの基本を大切にしていることがうかがえる言葉だ。
経営基盤も固まった。いよいよ事業を加速する時です。
鶴岡屋 代表取締役会長
渡辺パイプグループに入って、経営体質も強くなった。
2021年に渡辺パイプの一員となって以来、IT化も進み、仕入れも安定したし、何より評価制度を実績主義に変えるなど社内のルールや体制も整えられて、収益体質に転換してきたように思います。承継問題もクリアして経営基盤も固まったので、いよいよこれから本格的な再スタート。地元のお客様を少しずつ増やして売上増を目指したいと思います。また、私が大切にしている『三方良し』...売り手良し、買い手良し、世間良しといった考え方を引き続き大事にして、社員みんな仲良く協力し合って当社の発展を目指していってほしいと思います。
便利で親しまれること。そして、アドバイスできて、信頼されること。
当社の建築資材販売は、とくに木材の取り扱いが得意で、そこが一つの差別化になっていました。この部門は大工様、工務店様、ハウスメーカーの方々が主なお客様です。いずれも新潟県内と山形の一部地域です。地域の競合はけっこうあるんですが、当社は午前・午後に分けてお客様をこまめに回れる体制を作っていて、発送面で融通が利くのが強みの一つです。一方、営業マンも固定のお客様を長くフォローしているので離れにくく、むしろ当社びいきにしていただくこともけっこうあります。ただ、これからは豊富な商品知識を持って、お客様へアドバイスすることが大事でしょうね。そうやって、信頼していただくことです。